< 医学・医学教育の歴史と推移 ‐ 医師アンドレ・メナシュのQ&A>        
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                                             (無断での翻訳のコピー転載は禁止します)
T.<アメリカの医療教育現場>
今日、アメリカの医学教育で、164ある医大のほとんどは、動物を教育道具として
用いていません。残りのほとんどの医大でも、学生が動物実験に倫理的な理由で拒否する場合、
免除が認められています。その結果、アメリカのほとんどの医学生は、医学トレーニングで
動物実験に参加しないことを意味します。ほとんどの医学生は、実際に行われる手術を観察し、
のちに経験豊かな外科医達の助手をすることにより手術を学んでいきます。外傷に関連する
上級のコースは、ヒトの死体とマネキンのシミュレーターを使って行われます。選択肢がある限り、
医学生、医学大学院生たちは、生きた動物を使う方法よりも、これらの方法を好みます。

U.<種の違いについて>
動物とヒトでは、解剖学上、また生理学上、まったく違います。ですから外科医が動物で学んだ
医療処置は、のちに、実際の状況において、学びなおさねばならないことなのです。
現在も多く使用されている手術方法をあみ出した婦人科医のロバート・ラウソン・テイトは、
こう語っています。

『同僚達みんなと同じように、私は、“動物実験によって、多くの人間の生命が救われ、
苦痛が減らされた”と信じて育った。今、私にはわかっている。そんなことは何一つ
外科手術の真実とは関係がなく、動物実験がこれっぽっちも外科医の助けになったとは
信じていない。しかし動物実験が、たびたび彼ら間違いに導いたことは知っている
。』

例: あなたが盲腸の手術をしなければならないとします。6回人間に手術を行ったことがある
外科医と、200回、犬に手術を行った外科医、どちらに手術を頼みますか?

答え:ひっかけ問題でした!犬に盲腸はありません。その意味がわかりますか?

V.さて、バイパス手術と臓器移植の歴史について見てみましょう。しかし、そのような医療処置を
考える前に、今日では、当然のこととされているような、麻酔のしかた、心臓切開手術、
感染や拒絶反応を防いだり、血液の種類分けなど他のすべての範囲での処置について
考えてみましょう。

<人体解剖と血液循環の知識> 
紀元1240年に死体の使用により、イブン・アル・ナフィスが
肺の循環について発見しました。イタリアのルネッサンス期には、ウイリアム・ハーヴェイを含む医学、
科学者達が、教会の指示を無視し、動物のかわりにヒトの死体を利用し、解剖と血液循環を
学ぶことを決めています。

<無菌法、消毒法>
無菌法の父とされる医師シィマルワイスは、現代の手術過程で基本として使用される無菌法を
発見した人物です。彼は、産科病棟で働いてた際、そこの医療スタッフの手の消毒をすることにより、
産褥熱の根絶できるという発見を1861年にしました。

<全身麻酔>
「エーテルフロリクス」と笑気ガスが、学生とサーカスによって試され、それが全身麻酔への道を
開くことになりました。1846年、マサチューセッツ総合病院で、ウイリアム・モートン博士が、
「エーテル」を使用した最初に手術を行いました。
1880年、グラスゴーの外科医ウイリアム・マックイウェンは、気管内挿管を人間に発見しました。

<一般的な手術>
第一次・第二次世界大戦、その他の大きな戦争が、新しい手術テクニックに大きな貢献を果たしました。
なぜなら、軍の外科医達は、かつて見られなかった、たくさんの異なる種類のケガを
治療しなければならなかったからです。

<心臓切開手術>
第一次世界大戦中に、「陽性の圧力吸入麻酔」を使って負傷兵を治療していた二人の麻酔医
イヴァン・マジルとES.ロウボサンによって、心臓切開手術の問題点が解決されました。

<輸血>
1901年、ランドステイナーが、試験管を使用し、血液の癒着を観察することによってヒトの
血液型を発見しました。ABO血液型は、人間だけにあるものなので、人間以外の動物からは
決して発見され得なかったものです。

<心臓カテーテル法>
ドイツのフォルスマンが、蛍光透視法を用いて、自分自身の右腕と心臓の右心房へ実行したのが
始めての心臓カテーテル法です。

<血管置き換え法>
フランスで1961年に、フランスのクンリンが、閉塞した動脈を持つ患者自身の静脈の
一部を入れ替えことが最初の血管置き換え法です。

<人間への動物臓器移植の問題>
動物の臓器は、ヒトにはサイズが合わず、正しい場所におさまりません。ヒト同士の臓器は
サイズが選べます。肝臓などは、大人の臓器の一部を子供に移植することも可能です。
動物臓器は、人間にとって正しい酵素を作りませんが、人間の臓器は、人間にとって
必要な酵素を作ります。

ヒトは、動物臓器になんらかの形で拒絶反応を起こします。現在までに行われた動物臓器移植は
すべて失敗に終わりました。今日では、DANを適合させることにより、移植される臓器の人体への
受け入れを最大限にすることが可能です。

動物臓器は、ウイルスなどに関連する、よく知られた、または未知の病気媒介を引き起こします。
未知のウイルスを防ぐことは不可能です。そして、すでに知られているウイルスであっても
それを除去することは、難しかったり不可能です。しかし、人間内の危険なウイルス
(例えばエイズや肝炎ウイルス)は、検査が可能で未然に防げます。

                       (Doctors & Lawyers for Responsible Medicine より翻訳)
− 動物実験なしで成された医学発見は、こんなにある −
上記の記述から、医学歴史上での重要な発見は、動物によってではなく
医師達が実際に、「人間」において学び、発見、発明されてきたものが非常に多いことは明らかです。

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